画やロートアイアンなど自分で表現できること、それに日常の出来事や話題など気の向くままに紹介してゆきます。
タイトル画像の門扉は軽井沢で以前施工したものです。

2010年11月29日月曜日

コンサートにご招待

過日ある方から手紙が届きました。
あれどなただろうと、差出人のお名前を見ても瞬時に思い出せなかったのですがご住所から夏に手摺やポストを作らせていただいたお客様だと解りました。
工務店様からの仕事だったので直ぐにはお施主さまのお名前に繋がらなくて。
開けて見ますとお礼の書面でした。
喜んでいただけたようで作らせていただいた方としてもこんなお言葉いただけるとつくづくロートアイアンをやってきた喜びを感じます。制作者冥利です。
封筒には施主様の奥様が出演される コンサートの招待券が同封されてました。
昨日の午後そのコンサートに行ってきました。
少し早めに行ったのですが会場はほぼ満員のような状態でした。
京都コンサートホールでの京都市民管弦楽団の定期演奏会です。
曲目はバーンスタイン/キャンディード序曲・ マーラー/歌曲集「子供の不思議な角笛」より抜粋 ・   シベリウス/交響曲第1番    以上の3曲です。
私はたまにしか演奏会を聞く機会が無い素人ですがアマチュアのオーケストラとは思えないような演奏だと思いました。
私の友人がある合唱団に入っていて、そこもコンサートホールで演奏会をやるというので聴きに行った事があるのですがヒドイもんで、会場とそのとき共演の交響楽団にも気の毒なくらいのものだったのがエラク印象的だったことがあります。
昨日聴かせていただいた京都市民管弦楽団は素晴らしいものでした。お蔭様で日曜日の午後久しぶりにオーケストラを楽しませいただきました。

2010年11月28日日曜日

市民絵画展


11月25日から28日まで宇治市市民絵画展が開催されてます。
いつもながら前日の夜遅くまで描いてるの搬入時はまだ塗りたての状態です。ガラス無しの仮縁みたいな額なので、ご注意くださいと恐る恐る搬入 (24日)してきました。
普段の仕事モードの頭から絵画モードのエンジンがかかるのが段々 遅くなり搬入2~3日前に必死で描くという状態です。
当然、描き込めないのでそれなりの仕上がりにしかなりません。トホホ・・・。
実は京都市民なのですが宇治の工場に通ってますので宇治市民絵画展に出させていただいてます。

これ、風景です・・・


2010年11月24日水曜日

暮近し

納品の帰路、東本願寺の前

例年夏の暑さが少し和らぐ頃にいただく注文があります。
この注文が来るといよいよ年の暮れを思い起こすようになるのです。それはお正月奉納書初めの賞品になる文鎮なのです。
祖父の代からいただいてる仕事でもう何十年ものあいだ年中行事のようにというより永田製作所にとっては歳時記とも言えるようにこの時季、 歳の暮を思いながら取りくむ仕事です。
私のところでは鋳物にネジ加工の状態まで(写真一番上) であとは注文をいただく森本錺金具製作所さんで仕上げまでの加工をされます。
荒々しい感じさえする鋳肌のままの文鎮が丁寧な仕上げのうえに漆塗りも施されて見違えるうような完成品に姿を変えるのです。

上から工程順・下が完成品

2010年11月12日金曜日

鞴祭り

お火焚き饅頭

1月8日は鞴(ふいご)祭りの日です。先日東京芸大の鍛金研究室さんからも「鞴祭り」のご案内をいただいてました。京都では「おしたき」といってます。お火焚きと書きますがずーっと昔から「おしたき」といいます。
祖父のいた頃もやはり工場の片隅に炉があって時折そこでトンチンカン?と職人さんが鉄の棒などを打ってました。
今で言うロートアイアンとか鍛鉄とかではなくて作業に使う道具を職人さんがそれぞれ自分で使いやすいものを打って作っていたのですね。
今のように何でもかんでも既製品の安い工具が市販されてるような時代でなかったので自分の作業に合わせて工夫した道具を作っていたのです。
子どもの頃はその日が嬉しかったものです。
お火焚き饅頭やお供えのお下がりをもらえるからです。
秋の陽の落ちる頃、仕事を終えてから綺麗に炉の周りを掃除して荒神松とお供え、それに蝋燭を灯してお参りです。
年末が近いづいてることをなんとなく感じるのです。
そうそう、お饅頭の絵ですけど日付が古おすなあ~ ちょっと「ひませ」ですけど まあ見てもらうのにはアタラシマヘンさかい、堪忍しとくれやす。
今年の饅頭は?
もう食べてしまいました。

2010年11月10日水曜日

近江八幡

まさかとは思いますが「おうみはちまん」です、「おうみヤハタ」とは言いませんので。
古い家並みの残るたたずまい何度訪ねてもなんとも言えない落ち着きを感じさせてくれる町です。
その町でビワコビエンナーレというアートイベントが開催されてまして行ってきました。
観光屋形船の浮かぶ八幡掘

旧市街にあるお店や使われ無くなった倉庫などを利用してそれぞれの場所でアーティストの作品展示をしてるのです。上手く町中を歩かせるように仕組んであり、会場を結ぶ通りを歩きながらでもイロイロ発見があるのです。
街の一角で

最終日の7日に行ってきました。昼ゴロに着きまして、各会場を見るにはチケットが要るので白雲館で 購入しました。
受付の方が「市民のお方ですか?」正直なものですから「イイエ」と残り半日なのでセコク「1日市民ニナレマセンカネ~」 受付(かなり昔の)嬢「あきません!」
素直に 市民の倍額お払いし晴れてパスポートいただきました。
足はまず一番にカネ吉別邸へ向かいます。というのも鍛鉄家ホリーズ・中沢知枝さんから参加されてるとの案内を頂いてたのです。
中沢さんの作品


少々廃屋っぽくなってる建物の庭に中沢さんの作品がありました。程よい錆加減が周りとマッチしてるように思いました。くもの巣の絡みがまたいい感じなので撮ってみましたがピントがあってませんでした。
午後のひと時楽しませてもらって帰ってきました。