画やロートアイアンなど自分で表現できること、それに日常の出来事や話題など気の向くままに紹介してゆきます。
タイトル画像の門扉は軽井沢で以前施工したものです。

2011年11月20日日曜日

和歌山のバルコニー手摺り

京都では朝夕の冷え込みを感じるようになってきたのですが和歌山までくるとやはり日差しがそれとなく温かく感じられます。
紀ノ川の右岸、海に近い地方はまだ海が見えなくても、なぜか明るく開かれた光と空気が漂っているように思えます。
今回はそんなところからご注文いただき取り付けに伺ってきました。

手摺り越しの柿


取り付けが終わりいつも通り写真を撮る頃には明るく晴れていた空が曇っていました。
付け終わるころには奥様と元気の良いお子達が現場に来られて、どんな感じになるのかと見ておられました。
新年には新居でのご家族の暮らしが待っていることでしょう。

2011年9月20日火曜日

スクリーン

階段側面に一枚ものスクリーンを納めました。
短納期での注文で検査日も間近になっての納品となりました。
現場は大詰めでそれぞれの業者さんが入り混じって作業する中を取り付けてきました。

2011年8月28日日曜日

ワンコウと手摺り Japanese akai inu and Handrail

我が家の柴犬「モモ」はおん歳14歳、11月には15歳になるお婆さんです。
ここ1年ほどでずいぶん老けこみました。
後足が特に弱り、調子の良くない時は腰あたりから斜めに歪むように歩くししまつです。
階段の上り下りは自分でもかなり不安なようでドッコイショと気合いとタイミングをつかめないとスタートがきれないのです。
階段の脇の手すりはそんな彼女のために設けました ???。

S字曲線を描きました
不安そうな顔してます
 
ウチのモモは所謂「赤犬」といわれる毛色ですが、昔はよく茶色系の犬を赤犬、牛なども赤牛と云っていた、それを思い出したのは2006年墺太利イブジッツYbbsitz での鍛冶屋大会の際です。ずいぶん田舎の町ですが大勢の参加者、来場者で賑わってまして、そこで柴犬を連れた人がいてまさかここに柴犬なんてと思って尋ねるとshiba!という返事で、名前を聞くとakai とのこと。
ええーっ!
それは日本語の赤かと聞くと、そうだという。
ちょっと黒がかっていたけれど。
おっちゃんは日本から来た、アンタは?
アタシはドイツ。
ウチにも柴がいると言ってかたことで簡単なやり取りをした。

それで私の子供のころ一般的に赤犬と云っていたことを思い出した。
犬取り(職業野犬狩り )が横行していた時代の話である。
その後インターネットで調べるとヨーロッパにはずいぶん柴犬愛好家がいることに驚いたものである。




2011年8月15日月曜日

人形劇?の背景画

もう2カ月ほど前の事ですが人形劇の背景画を描いて欲しいとたのまれました。

お釈迦様をテーマにした劇ということなのでインドやネパールの古代をイメージして描いてみました。

設置の仕方もよく解らないし、運ぶことも考えてB1サイズのイラストボードを3枚を使って、三分割できるようにしました。

ガッシュとアクリルを併用しました。アクリル絵具を使うのは初めてなのですが面白い使い方が出来そうなのが解り機会があればこれからも使ってみようと思います。
 

2011年8月7日日曜日

チャーチル展と六道参り

こう暑くては陽の高いうちに出かける気にはなれたものではないので、少し陽が傾きかけたころを見計らって出かけました。
近頃はデパートも遅くまで営業していて大丸に入ったのは午後7時近くで、当然買い物などではなくチャーチル展を見にいったのです。
知り合いが出展していて案内状をいただいていたので。
多子済々、みなさんそれぞれの画風で楽しんでおられるように感じましたが知り合いの作品は描くのが楽しい、面白い、というのがすごく伝わってきました。やってるな~。
さて、その足で歩いて六道参りに向かいました。
京都ではお盆が近づくころ六道珍皇寺へお参りして御先祖さまを御迎えするのです。
私は幼少のころ祖母に連れられて行ったのですが暑い中の人混みと帰路に立ち寄る五条陶器市のこれまた賑わいに疲れてしまい近年まで長らく行ったことがなかったのです。
もっとも日中はやはり苦手で夜になって出かけると鐘つきを待つ物凄い長蛇の列もないし、明かりの灯った境内はお盆らしくなにやら幽界とのつながりもあるような感じも漂うのです。
帰路による陶器市も夏の夜店の情緒たっぷりです。
しかし寄る歳波か、こうしてお参りに行ってお盆が来たとなとおもう近頃です。

2011年7月23日土曜日

御手洗まつり

お手洗いのお祭り?なんて読んだらあきまへん。
ばちがあたりまっせ。
「みたらしまつり」といい下賀茂神社のこの時季(土用の丑の日前後四日間)のお祭りで冷たい御手洗池の中を素足になって歩いて無病息災を祈るものです。
足つけともいわれます。
土曜日の夜はやはり多くの人出で賑わい山門のかなりまえから約30~40分ほどの列をならびやっと御手洗池に辿りつき20mほどを冷たい(ほんとに冷たいのです)水の中を膝まで浸かって歩いてお参りをするのです。
この時季昼の暑さで足がだるくなるのですが水に浸かって帰るときには不思議!だるさが取れてました。


2011年7月3日日曜日

今年も軽井沢へ

今年ももう軽井沢へ行ってまいりました。
何と優雅なこと、いーえ行った目的は工事です。
昨年に門扉とフェンスを納めたお客さまからの新たなに依頼をいただいてバルコニーの手摺りを取り付けました。
もう通い慣れた軽井沢への道中ですがやはり遠いです。
4月に現地下見(日帰りです!)の際の浅間山です。小諸インターを出てこの景色を眺めるいつもながらはるばる来たな~と感じます。

この下見の後準備にかかり今回の取り付けにこぎつけました。これまではバルコニーには木製の大ぶりな手摺があったのですがリフォームに併せてロートアイアンに取り換えられることになりました。

門扉のデザインをこちらにも用い統一感をだしました。
内部からの眺めです 。レンズのせいでサッシが膨らんで見えます。
before
リフォーム前の外観変です。雰囲気が違います。

これまで屋根掛りではあるものの全く室外であったバルコニーが今度は室内の延長としてお使いになります。着座位置から外の風景の見え方がこれまでの太身の木製手摺からこのアイアンの手摺ですっきりと良くなったように思います。

2011年5月29日日曜日

音楽の力

光風会の西岡先生の遺作展が御池画廊さんで開かれている。
穏やかで透明な光のなかに先生の描き出される物語のような世界、そんな作品に惹かれて画廊を訪ねました。
久しく来ていなかったのに画廊のご主人は私こと覚えていてくださって先生のエピソードなどをそれこそ丁寧にお話していただいた。
私が由里アトリエに入門したころスケッチ会の際に西岡先生もおいでになっていたことがありました。
ひとしきりお話を聞きながら作品を拝見しました。奈良の博物館で陳列ケースの中の仏像を描かれた作品などにもガラスの反射に写る蛍光灯やご自分のシルエット?など後年の作風に繋がるのを感じました。2階の小品のなかにはスケッチや下描きのように思える作品を様々コラージュ風に貼り合わせたのがあり遊び心のような愉しさがあふれていました。
・・・水彩夢広場のココロに何にか通じるなあと 感じました。
気がつくとかなりの時間が過ぎあわてて画廊を辞して向かいの地下鉄北大路駅へと駆け込み、シンフォニーホールでの京都市民管弦楽団 の定期演奏会に向かいました。
ロートアイアンの仕事をいただいたお客様がこのオーケストラの楽団員で今回もご招待をいただきました。
ブラームス/悲劇的序曲 マーラー/交響曲第1番 それに大震災追悼演奏としてプッチーニ/菊です。
 前回の定演にもご招待いただいて思ったのですがほんとにすばらしいオーケストラだと思います。
音楽はド のつくほどの素人ですが感じることは出来ると思ってます。演奏の上手下手は解りませんが。
画も音楽もハートですから。
とにかく楽団員の皆さんが心をこめて真摯に取り組んでられるのが 伝わります。マーラーは特によかったです。なにか大きなエネルギーが伝わるような・・・少々凹みがちの近頃でしたが、よく元気をいただいたというような言い方を聞くことがありますが今回はたしかに感じました、、音楽には力があるなと。
しみじみと絵画の世界に浸り、音楽に力をもらった一日でした。ありがとうございました。
クラリネット奏者

2011年5月22日日曜日

グループ展

5月17日から22日まで昔からの絵画仲間のグループ展に出品しました。
残っているメンバーも少なくなり毎年6人のメンバーで続けています。
今年の出品作品の一つです。
10F 桜の園



















































先月二条城へ行ったのですが桜が実に綺麗でした。たまたま近くに来ることがあったので入場してみたのですがこれほど美しく咲いているとは予想してなかったのでラッキーでした。
画はそのときの印象と愛犬を構成してみました。
ところで二条城はたぶん小学校の卒業前に市内見学があってそのとき以来なのです。
閉門近くの時間だったのでとても広い城内を見切れませんでしたが御殿や庭園がこんなにすばらしい場所だったとは思いませんでした。
歴史的にも文化的にも価値ある場所がほとんど単に見学という観光の対象でしかないのは もったいないですね。時折お茶会とかの催しがあるようですがもっと広く活用できないものでしょうかね。
たとえば一般の結婚式、それに展覧会やコンサートなどの文化的イベント。
幾多の文化財に恵まれた京都ですが一般的な観光という見学のみがおもな使われ方になってるところが多いでしょう。
観光を京都の基幹産業の一つとしてさらに発展させようと市も取り組んでいるようですが、文化財も見せるだけでなく現代に活かした使われ方を考えるべきではないでしょうか。
そうした活用の仕方をすることで雇用の場、集客の場がさらに生まれるでしょう。
保存というのみで形骸化しかねない文化財に命を与えることができ、さらには維持保存のための資金の調達にも役立つような仕組みが作れるのではないかと思うのですが。





2011年5月10日火曜日

吊り下げ式のスクリーン

店舗内の装飾とエリアの仕切りとして吊り下げて取り付けられたスクリーンです。
可愛い唐草模様がお店の雰囲気作りに役立っているのではないでしょうか。
デパート内に出店されたお菓子屋さん の店舗です。

施工されたお客様から画像を送っていただきました。:福岡県福岡市
工場で完成した状態

2011年4月24日日曜日

手摺

ロートアイアンの手摺というと大袈裟なものをイメージしてまうのかもしれませんが今回は案外と思われるようなケースをご紹介します。

● 階段のある門前の補助手摺です。
外出と帰宅の際この4段の階段が不安になってきて、チョット簡単な手摺があれば助かるのでとのご希望でした。多分ステンレスなどのシンプルな手摺を想像されていたのでしょう。
お任せするので早くして、と頼まれました。


  納品までちょっとお待ちいただいたのですが、こんな素敵なものをと喜んでいただきました。
機能だけの補助手摺とは一味違うものができ、しかも家の外観にも違和感なくおさまっていると思います。     :京都府宇治市三室戸

● 限られた空間の折れ階段
そう広くないリビングルームから2箇所折れ曲がって上がる階段にあり、そこに手摺を設けました。
折れ曲がり部分ではそれぞれ3段 上がるようになってますので、手摺りのその部分は3段分の段差が出来るのです。そこの工夫が今回のポイントです。
控え目なデザインと折れ曲がり部分の工夫で仰々しくなくむしろ限られた空間にアイアンらしさを活かせたのでは ないかと思います。

































取り付け時に内装がまだ終わってなかったため写真の出来栄えが今一つなのが残念です  :大阪府堺市

2011年3月6日日曜日

御殿場と静岡

3月5日、好天に恵まれ終日富士山を眺めながら御殿場のセザムテックさんを訪ねました。
まるで富士山が迫ってくるような風景の中を走って工場に辿りつくのです。表通りから少し入り込んだところにbebeアッシュが留まっていたのでここだなあと解りました。
ルノー4と5も居てました。4の方はレストア途中のようです。やはり社長の木村さんはフランス車フリークのようで事務所にはフランス車のプラモデルやもちろんシトロエンHトラックの資料などがありました。
工場ではなんと約80年前の国産バスのレストアが進んでいました。実は秘策?の相談に来たつもりが殆どクルマの話ばかりになってしまいました。
翌6日は静岡市資料館で「静岡市の偉人展」が開催されていて、その最終日でした。
その展示中の一人、俳人織田麻山は私の曾祖父になるのでなんとしても見ておこうとやってきたのです。父からは殆ど聞いてなかったのであらためてご先祖様のことを知ることができました。
父祖の地は 風穏やかな 春の富士 bancha
日本平からのスケッチ

2011年2月13日日曜日

水彩夢広場

今年も水彩夢広場が2月12日~13日に開催されました。会場は宇治市生涯学習センターで、例年よりも約一カ月早い開催となり寒い季節の真っただ中なので心配していましたが多くの来場者で賑わいました。
直前に地域FM放送の番組に出演させていただいたり、地元紙に掲載していただいたりありがとうございました。


友人(右)と私のコーナー










自作の内1点
  

2011年2月6日日曜日

ルーシー・リー展

何年か前に娘から、この人の焼き物どう?と茶碗の写真を見せられたことがある。
予見もなかったので、民芸みたいな感じもするけどスッキリしていいねえ、と言ったように思います。ルーシー・リーって人や!と教えられ、外国の人か~と驚いたことを思い出しました。
そのルーシー・リー 展を大阪中ノ島の東洋陶磁美術館へ見に行ってきました。
形、色、質感、ヤッパリ洗練された感性を感じました。
せっかく大阪まできたので中央公会堂をスケッチしてきました。定番のスケッチポイントらしくスケッチブックを広げてるひとが何人も いました。

2011年1月10日月曜日

初詣で

一昨日昔の仲間が集まる新年会がありまして、そのあと「戎っさん」へお参りしてきました。
十日は本戎、九日は宵戎、八日は宵宵とは言わず招福戎と言うそうです。
いつもより早いのですが福にあずかろうと宴席のあと30分ほど歩いて閉門11時ぎりぎりに間に合いました。宵戎や本戎の物凄い人出では考えられない静かなくらいの境内なので戎様もきっとよう願いを聴いていただけたに違いないと思ってます。吉兆笹をいただいてきました。
舞子さんもお参りです
  翌9日は近くの伏見稲荷大社へお参りしてきました。こちらも商売繁盛にご利益があるとされています。今年はご鎮座1300年紀ということで昨年も楼門などの大規模な修理がされて今年は修理を終えて新しくなった姿での新春です。

2011年1月4日火曜日

デッサン考

ロートアイアンの門扉などの依頼がありますと私の場合はまず全体のイメージを幾つも走り描き(グチャグチャ状態、ラフスケッチ?エスキース?)することかとから始めます。
お客さまの話をお聞きしながらそのような走り描きを見ていただきお好みの感じを掴みとることもあります。
そのうち「オッ」とか「アッ」とか思える線や形が見つかってくるとそこから全体の姿に発展させるのです。
絵画的にはそこからデッサンとして形を整えて行くことになるのですね。

若いころに画家の アトリエに通っていましたが、そこでは石膏デッサン、人体デッサンもしましたが、人体では5分あるいは10分で線描してしまうクロッキーが多く、始めて入門したとき先生がスケッチブックに1枚描くたびに番号を付けてみなさい、そして500枚位描いたらなんとか形が描けるようになるやろ、と話されたのが印象的でした。あくまで目安としてでしょうけれど何番まで番号付けてたかは覚えていません。
時間をかけて明暗も観察しながら面として描きこんでデッサンとなります。
専門の美術の場ではどのように定義付けされてるのか知らないのですが、デッサンは英語ではドローイングというそうです。
私にはドローイングというとどうしても 線描そのものをイメージしてしまうのですがどうなのでしょうか?
クロッキーや図面など、あるいは筆での線描(面塗り・ぺインティング?ではなく)や書などもドローイングではないかと思うのですが。
どうもデッサン=ドローイングではないようにも思えるのです。
せいぜい≒ くらいで、その違いは文化的な背景があるのでしょうか、それとも全く違う文化圏のしかも私の理解違いなんでしょうか。
門扉を作るのにはその違いは全く関係ありませんでしたね。
どうしてそんな事が気になるのといいますと、門扉の一応デッサンらしきものが見えてきますと最後は図面にしなければなりませんのでその事を念頭にして線描きするわけです。全体のデッサンはあっても個々の鍛造するディテールや鉄棒のラインなどをバランスよく美しく見えるラインを線描きするのです。
ここでこれは「ドローイング」やなあ~と思いながら描いてるわけです。
それでドローイングというのはデッサンの中に含まれる概念ではないかと感じてしまうのです。
なかなかきれいな線が得られない時は過ぎて行く時間を歯がゆく思いながらデッサン力が 足らんなあ~と思ってしまうのです。
油彩などの絵を描いているときも面塗りだけでなく筆の線で表現する場面に直面することがありますが、こういうときにはやはり日本人なのか書の筆さばきの出来栄えを見るような審美感で自分の描いてるものあるいはその部分の出来栄えの良し悪しを感じてしまうことがあるのです。
 もっと書をやっとけば良かったと思う瞬間です。
そういう時に書のことを英語でいうカリグラフィーより美術的には線描としてドローイングという方が馴染めるような気がするのですが、まそれは余計なことです。
 ロートアイアンはもちろん建築の中で機能する場合が多いのですから、図面にする際には単にデザインを支えるデッサンだけでなくその中に構造的な強度や機能なども十分考慮して図面となります。

長々と なりましたがお正月らしく真面目に考えてみました。

2011年1月1日土曜日

今年も宜しくお願い申しあげます!

年末から各地で冬型の天候の中での迎春になったところが多いようです。
夏のゲリラ豪雨が冬は雪に代りゲリラ降雪となるようにも聞きましたが、気候も国情も異常ですね。
めまぐるしい程の変化に対応して明るく延びる年になるよう願うばかりです。
年末に木代喜司先生(日展彫刻)が干支の陶人形と色紙を届けてくださいました。
先生らしくやさしい兎さんで眺めるだけで新春から心和む作品です。
私は何歩かでも跳べるように頑張ります。脱兎の如く~~~?そんなデブでは跳べまへんで・・・、と云う声が。
そんな声など気にせず頑張りますワ!